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住まいづくり情報

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ガーデニング便り

10月
今月の寄せ植えは、南国風の観葉と、やさしい色合いの花を組み合わせました。夏の暑さを名残惜しみながら、日本の風情ある秋へと移行していく気分を表しているでしょうか?
今年の9月は下旬まで猛暑が続き、また大型台風の上陸もあって、植物たちにとっては受難の時でした。沿岸の街では、台風が巻き上げた潮風のせいで山の木々まで塩害にやられ、山全体が茶色くなってしまいました。庭木も同様で、今年はあまり紅葉が期待できないかもしれませんね。
<クリックで各項目の詳細がご覧になれます>

寄せ植え例 (クリックで拡大します)
寄せ植え写真

ポイント
トピアリー仕立てのクッカバラを奥に立て、その左右にサザンクロスを、その手前にニオイザクラを一株づつ。鉢の縁に沿うように広げて、垂れ下がる観葉植物を植え込みます。

管理
観葉植物のクッカバラは室内に置くことが多いです。ニオイザクラもサザンクロスも直射日光は苦手なので、玄関まわりなどの明るいところに置いてあげるとよいでしょう。

 
庭木ファイル

ムラサキシキブクマツヅラ科の落葉低木。日本原産の植物で、紫紅色の果実をたわわに実らせます。その姿の優美さから、平安の女流作家・紫式部になぞらえてその名がついたという風流な植物です。
ただし本来の「ムラサキシキブ」は山野に自生していて、一般の庭木としてはあまり見かけません。現在、園芸用に鉢で売られているような「ムラサキシキブ」は、実は、「コムラサキシキブ」または「コムラサキ」という品種なのだそうです(商品名も混同されています)。

ムラサキシキブこの「コムラサキシキブ」は、1m-2mまで成長し、初夏にうすピンクの花が咲きます。9月から11月頃、上写真のように薄紫色の小さな果実をたくさんつけます。白い実をつける「シロシキブ」と呼ばれる品種もあります(右写真)。
暑さ、寒さに強い丈夫な植物です。葉が落ちても実は残り、晩秋の風情があります。半日陰でも育ち、土の乾燥を嫌います。剪定は3月までに行いましょう。(>>植物図鑑「コムラサキ」)。
ムラサキシキブ
<写真はクリックで拡大します>