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植物図鑑


プラスアルファーのお話

 
エリカの別名「ヒース」

スコットランドでは、エリカの茂る荒野のことを「ヒース」といいます。
シェークスピアの戯曲の中で、リア王が嵐の中をさまよう荒野や、マクベスが魔女から予言を聞いたのも、「ヒース」と呼ばれる荒野です。

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桃の節供

桃は、日本では古くは『古事記』の中に、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が3個の桃で追手を撃退した話が記されており、中国では、桃源郷伝説にもみられる様に、不老長寿の果実とされています。
また、ヨーロッパの各国でも、何らかの症状に効く実として伝えられています。
五節供の1つである「桃の節供」も、桃の花の咲く頃のお節供というだけでなく、こういった「モモ」そのものの持つ霊力に対する信仰からも、厄払いの節供の呼名として「桃」が用いられたのでしょう。

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日本の心の花 「さくら」

 桜は、春は花で、秋は紅葉で、そこかしこで四季を楽しませてくれますが、その花は必ずしも春に咲くものばかりではありません。寒桜の様に暖かい地方では1月の半ば過ぎ頃から咲きはじめるものや、白子の「不断桜」という桜などは、その名の通り、夏以外の季節、つまり秋から冬の間、少しずつ花を咲かせ続けます。
 また、桜は、日本の国の花とも言われ、日本舞踊や歌舞伎の中でも桜の花に因んだものがいくつかあります。まさに、日本の心の花。
 その咲く花、散る花を愛でるお花見は、最も日本的な行事ですが、これは元々は「鎮花祭」という神事だったという説もあります。花の時期が長ければ長いほど、稲が豊作になるという言い伝えから、桜の花の下で仮面を付けて踊ったということです。

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チューリップの語源

 チューリップといえば、小さな子供の頃、だれもがクレヨンで描いたことがあるであろう花です。親指姫のベッドとしても親しみのある花です。
 チューリップは、16世紀の半ばにトルコからヨーロッパに伝わり、その語源はトルコのターバン=「チュリパ」だといわれています。これは、チューリップの花がチュリパに似ている事に由来しますが、最初にトルコ人の持っているチューリップを見た人が、「何の花か?」と聞いたところ、自分の頭の上のターバンを指しながら、「チュリパ」と答えたという話です。果たして、その時のトルコ人が、質問の内容を間違えたのか否かは定かではありませんが、トルコ語でもチューリップは「ターバンに似た」という意味の言葉だそうです。

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日本の初夏を象徴する花 「あじさい」

 ‘アジサイ’は、梅雨の時期に風情を添え、日本の初夏を象徴する花です。
 花の萼片の色が土壌の酸性度によって様々に色を変えていくことから、別名を七変化とも呼ばれ、移ろいやすいものの代名詞とされています。
 そんな初夏の風物詩‘あじさい’の名所としては、鎌倉の明月院(めいげついん)、京都の岩船寺(がんせんじ)、奈良県大和郡山の矢田寺(やたでら)等がアジサイ寺として知られています。また、神戸の六甲山や千葉県の麻綿原、伊豆の城山公園などは、丘や山の斜面を覆ってアジサイが咲くことで有名です。
 うっとうしい梅雨も、豊かな日本の四季の一部です。雨だからといって、家の中に引きこもってばかりではなく、傘をかざして紫陽花の中を散策してみるのも良いかもしれません。

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バジルの和名 「メボウキ」

 「バジル」はギリシャ語の「王者」という意味で、古代ギリシャ語に由来していますが、そのギリシャや地中海地方に伝わったのは今から約4千年位前です。
 日本へは漢方薬として伝わりました。この漢方薬とは一種の目薬。
 バジルの種を水に浸しておくとその表面がゼリー状になり(カエルの卵のような感じ)、これを使って目のごみをとるというもの。この事からバジルの日本名が「メボウキ(目箒)」とつけられました。
 また、バジルには殺菌・防虫作用や強壮作用も有り、消化剤などとしても効果があります。

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「アリッサム」の語源

 アリッサムの語源は、ギリシア語の「狂気しない」という言葉に繋がるといわれています。そのせいか、イギリスでは昔、狂犬病の薬として用いられ、その小さく可憐な花には似つかわしくない「狂気の草」という名前があります。
 中国名では「香雪球」。こちらの方は、その花の香りと枝先についたたくさんの花がこんもりと丸く咲く様子に良く似合ったネーミングです。
 ちなみに、和名はナズナに似ているので「ニワナズナ」です。

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クリスマスフラワー「ポインセチア」

 アメリカのポインセット大使がメキシコから本国に持ち帰り、広め、丁度クリスマスの頃に見頃となる事もあって、‘クリスマスフラワー’として世界に広まりました。原産地のメキシコでは「ノーチェブエナ=聖なる夜」と呼ばれています。
 和名は「猩々木」。猩々はお酒好きで、飲むと顔が赤くなるというのがその由来のようです。
 品種は多く、苞葉の色も、ピンクや白、白地に赤の斑点が霜降り状に入るものなどが有ります。
 一鉢のポインセチアを毎年楽しむには、できるだけ明るく暖かい所に置き、水は土が乾いたらたっぷりとあげます。水をあげすぎると、葉が落ちてしまいます。ポインセチアは短日植物なので、9月上旬から40〜50日位の間、毎日夕方の5時から朝の8時までダンボール等で株を覆って日照時間をコントロールします。こうする事で、秋には赤い葉を楽しむ事ができます。

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「センリョウ」と「マンリョウ」

 センリョウと良く似た紅い実をつけ、時に間違われる木にマンリョウがあります。
 しかし、その見分けは意外に簡単につきます。マンリョウはヤブコウジ科の低木で、センリョウが葉の上部に葉を台座にするように実をつけるのに対し、マンリョウは葉の下に吊り下げるように実をつけます。
 センリョウ、マンリョウ共にその景気の良い名前から、「千両」「万両」と書いて、江戸の頃から縁起の良い木として親しまれる古典木ですが、「千」「万」とくれば当然「百」「十」もあり、「百両」はカラタチバナ、「十両」はヤブコウジの別名です。いずれもヤブコウジ科の木で、マンリョウ同様に紅いつぶつぶの実を吊り下げます。
 万・千・百・十の順序はそれぞれの木の背丈に順じています。江戸の庶民の間では一番小さなヤブコウジの「十両」が最も好まれていたようです。分不相応な大金よりも、つつましくても穏やかで小さな幸せを、小さなヤブコウジの紅い実に見ていたのかもしれません。

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「ラナンキュラス」

 ラナンキュラスは、明治の中頃に日本へ渡来してきました。
 原種は一重咲きの五弁の花ですが、現在日本で園芸用球根植物の「ラナンキュラス」として市販されているものの多くはビクトリア・ストレイン系のもので、丈が40cm〜50cmくらいで、花茎を4〜5本伸ばし、数十枚の花弁を持つ大輪の八重咲きのタイプです。
 球根の植付けは9月下旬〜10月上旬に行い、寒さに弱いので、霜が降りず、日当たりと水捌けの良い場所に植えます。鉢植えは、室内で冬越しさせ、月に2度ほど液肥を与えると良いでしょう。

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