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  来客を歓迎する玄関、あれこれ

来客を歓迎する玄関、あれこれ 玄関はとても小さな空間ですが、訪問したお客様が最初に目にするところ。歓迎の気持ちを訪ねてきた方に自然に伝えられたらいいですよね。皆さんはどんな工夫をしていますか?


 日本では伝統的に、来客の前にあらかじめ玄関の前を掃き清め、水を捲いてから迎える習慣があります。場合によっては、玄関先に花を生けたりすることもあるでしょう。そうすることによっておもてなしの気持ちを表していましたが、障子や軽快に扱える引き戸などで、外との関わりが比較的開放的な日本では、歓迎の意を示すことにそれほど気を使う国とはいえないようです。


 状況が違うのは西洋です。日本とは反対に大きく重い開きドアの文化を持ち、基本的に外との関わりは閉ざされがちです。ドアが閉じられていると中々家の中の様子を伺うことはできません。そこで「お客様を歓迎します」という気持ちをはっきりと示す意識が強く、積極的に歓迎の印を用いるようです。


 一例としてカナダ西部の地域では、家々の玄関や庭に花を植え、「ようこそ、お越しくださいました」という歓迎の意をこめているようです。この地域のとある住宅地では、辺り一面が花畑のようになることもあるそうです。町全体で自分を歓迎してくれているようで嬉しくなりますね。


 また面白いところでは、アメリカ南部が発祥とされるパイナップルの例があります。アメリカでは、パイナップルを客人を歓迎する印に使うことがあり、玄関ドアや入り口にパイナップル型の照明器具や絵などを飾り、歓迎の意を示すというのです。 玄関ではありませんが、典型的な例はワシントン州シアトルのウォーターフロント公園にみることができます。この公園には、観光客を歓迎する意味をこめて大きなパイナップル型の噴水があるそうです。また、カットしていない生のパイナップルをお花のように家に飾り、
香りを楽しむこともあるようです。いい香りがする玄関というのも素敵ですね。


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