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  掃除(メンテナンス)のコツシリーズ:におい取りには炭が活躍

におい取りには炭が活躍  玄関先は、カビやにおいが出やすい春から夏だけでなく、密閉度の高い最近の住宅では、秋から冬にかけても結露などの湿気がこもりやすく、カビが発生してにおいのもとになりかねません。そんな時は炭の出番です。


 炭は、名の通り炭素の塊ですが、その表面にたくさんの細かな穴が開いた「多孔質」という構造を持っているのが特徴です。その穴の表面積は、一般的な炭で1gあたり約300平方メートルにもなるというのですから驚きです。そこににおいの分子を吸着して取りこむため、長く脱臭の働きが衰えないというわけです。 一方で炭には、調湿効果もあります。これは周囲の湿度が高いと水分を取りこみ、逆に乾燥すると水分を放出するというもの。つまり玄関まわりにとって炭は、必須アイテムともいえる存在なのです。


 炭を使った脱臭剤や調湿機能をうたった製品は、薬局やホームセンターで数多く販売されています。そうしたものを使用するのもよいのですが、違った方法もあります。 夏から秋にかけての休日、どこのお宅でもバーベキューを楽しむ機会があるのではないでしょうか? そのときの木炭の残りを使うのです。キャンプ場などに行くと、まだまだ使える炭がゴミ箱に捨ててあるのを目にしますが、炭の効果はバーベキュー用でも変わりありませんからもったいない限りです。使いかけでもかまいませんので、水をかけてしっかり消火して持ち帰りましょう。


 炭は水洗いしたあと、布で水分を拭き取って天日で乾燥させます。こうすると、表面についていたゴミや炭の粉末が取れ、手を汚すこともありません。十分に乾いたら布に包んで湿気を帯びやすい靴箱などに入れます。一カ所にかためるより、3、4本ずつ包んで何カ所かに分けて入れておくと、よりまんべんなく効果を発揮してくれます。 どんな炭でも効果は得られますが、もし備長炭や竹炭があったらこんな方法もあります。いくつかを竹カゴや陶器の皿などに布を敷くなどして美しく積み上げ、オブジェとしてディスプレイするのです。こうすれば訪れた人の印象もよくなります。


 お手入れは、およそ1年を目安に水を張った鍋に入れ10分ほどぐらぐらとゆで、
天日に乾かせばOK。効果が復活します。


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