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  防犯のポイントシリーズ:海外の玄関まわりの防犯あれこれ

防犯のポイントシリーズ:海外の玄関まわりの防犯あれこれ  今回は海外に目を向け、その国ならではの玄関の防犯対策を見てみましょう。お宅でも活かせるかも?!


 シンガポールのマンションや公共住宅には、玄関近くに「シェルター」と呼ばれる頑丈な扉と壁に囲まれた小さな部屋があります。ここは換気設備、パソコン回線が付いていて、戦争など非常時に逃げ込むためのものだといいます。観光地としてなじみのある国なのに驚きですが、実際にはワインセラーや納戸として使っているお宅が多いようです。


 次は人気のオーストラリア。自然が豊かな国ですが、ハエや蚊が多いのは困りもの。そこで家々の玄関や窓には網戸が欠かせません。ただ、泥棒などへの備えのため、「セキュリティスクリーン」と呼ばれる丈夫な金属製の網戸を付けるのが一般的です。たとえ侵入者がナイフで切り裂こうとしても、ちょっとやそっとでは破ることはできません。ドア用と窓用と種類がありますが、いずれも常に施錠するといいますから、日本の網戸のほのぼのしたイメージとは別物です。なかにはオートロック式の網戸もあり、これならお出かけの際も鍵の掛け忘れがなく安心、というわけです。


 イタリアの玄関ドアには、ポルタ・ブリンダータ(防犯扉)という、とても頑丈なものがあります。一見すると風合いの良い木製のドアですが、中に鋼鉄の板を挟んで補強してあり、重さは100kgを超えるほどの分厚いものです。
 施錠も特殊で、ドアの中を縦横に何本ものかんぬきが貫いていて、カギを4回も、5回もグルグル回し、ガチャンガチャンとそれらを壁にロックする仕組みです。


 最後にいつも世界のトレンドを先取りするアメリカから。アメリカでも侵入者への備えはかなりシビアですが、さすがIT先進国。セキュリティもハイテクです。玄関先や各部屋にはカメラが設置されていて、出かけた先からパソコンで様子を知ることができるほか、リモートコントロールで部屋の照明を付けたり消したりして、家に誰かがいるよう演出できたりするそうです。停電などの際はちょっと心配ですが、さすがアメリカという感じですね。


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