水密性
水密性
屋内への雨水の浸入をどの程度防げるかを示す性能

一般的に戸建て住宅の場合に必要な性能は、JIS等級の目安としてW-2、W-3等級とされています。W-3等級は、1時間あたり240mmの降雨時に風速20m/s程度の風が吹いてもサッシからの雨水浸入がないということになります。しかし、気象庁の天気概況による風速が性能表示以下であったとしても、住宅の立地条件(近隣住宅の配列や高さ、道路の状況、立ち木や塀の位置など)により局所的に発表数値を超え、屋内へ雨水が浸入することも考えられます。そのため、より高い等級のものを選定したり、雨戸や窓シャッターの併用をおすすめします。過去の気象データを見ると、一般的に「風が強いと雨が少なく」・「雨が多いと風が弱い」という傾向が見られるため、水密性の等級は耐風圧性の風圧より低く設定されています。強風雨時にサッシ下枠に雨水がたまることがありますが、これは一般的なサッシの構造上、水密性能を保持するためであり、不具合ではありません。


水密性