断熱性
断熱性
屋内の熱移動をどの程度抑えることができるかを示す性能

断熱性一般的な住宅において、最も熱の出入りが大きいのは開口部と言われています。快適な住まいを実現するためには、窓の断熱化が重要な要素となります。断熱性は、JISではH-1等級からH-5等級で区分され、熱貫流抵抗(R)の単位(m2・K/W)で表示されます。その性能を表す数値には、熱貫流抵抗や熱貫流率が使われます。熱貫流抵抗とは、熱貫流率の逆数(1/熱貫流率)で熱の移動のしにくさを表しています。熱貫流抵抗が大きいほど熱が移動しにくく、断熱性能は良いことになります。
熱貫流率とは内外の温度差が1℃のとき、窓面積1m2あたりにつき、1時間にどれくらいの熱が移動するかを表す数値のことです。熱貫流率が小さいほど、断熱性能が良いことになります。
住宅サッシの断熱性はサッシおよびガラスの構造、材質、開閉形式等の組合せにより異なります。これら建具の構成による断熱性能および対応する地域区分については、「省エネルギー基準について」をご参照ください。窓を断熱化することで、熱を逃しにくく、室内へ入りにくくすれば、冬期に使用するエネルギーを抑制でき、夏期の冷房エネルギーも大幅に減少できます。また、建物の向き等によっては、より断熱性の高い窓、ひさし、室内カーテン、ブラインド等の併用も考慮してください。