ガーデニング便り
今回は、夏のおわりから秋にかけて楽しめる寄せ植えです。ハケイトウは、漢字で書くと「葉鶏頭」。あの、鶏のトサカのようなケイトウの葉っぱ版です。中国では雁が渡ってくる秋に見頃を迎えることから「雁来紅」と呼ばれ、日本でも平安時代から秋の季語として親しまれている植物です。
ハケイトウは葉の色を楽しむカラーリーフの代表選手ですが、ブーゲンビリアも花に見えるのは萼(がく)で葉の一部。トウガラシのカラフルな実とあわせて、花以外の色を楽しむ植物でまとめてみました。
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シソ科の落葉広葉樹。樹高4〜8mの小高木。日本から中国かけて分布。森の中よりも、日当たりのよい場所に生えます。森が成熟していく流れのいちばん最初に現れる木のひとつです。
「臭木」なんてずいぶんな名前ですが、葉や茎にある独特の臭いに由来します。まるでゴムタイヤを燃やしたような臭いはかなり強烈。ただ、名前に似合わず、甘い香りのする優美な花を7月下旬〜9月に咲かせます(上写真)。花にはクロアゲハやモンキアゲハなどの大型の蝶が好んで蜜を吸いに集まり、ゆったりとアゲハが舞ういかにも夏らしい光景を楽しむことができます。秋には、赤紫色の萼(がく)と真っ青な果実のコントラストが美しく、花の少なくなる時期に花材としても重宝。果実は染色にも使えます(下写真)。
丈夫で育てやすく、バタフライガーデン(蝶を呼ぶ庭)にぴったり。葉の色も独特なので、いろいろな樹木と混ぜて自然な景色を再現してみましょう。成長が早いため、広めのスペースに植えたいものです。
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