ガーデニング便り
多肉ブームが止まりません。一部マニアの熱愛の対象から、みんなのアイドルへ。葉や花が落ちない、水やり少々忘れても大丈夫。室内でも屋外でもオッケーというマルチなタレントぶりと、バラエティに富んだ憎めない容姿が、身近にグリーンを置きたい現代人にピッタリフィットしたのでしょう。
かつては引っ越し祝いに大きな鉢の観葉などを送ったものですが、今は予算的にも、送られる側のスペース的にも、こじんまりした多肉の寄せ植えが人気らしいです。今回は、比較的ポピュラーな多肉植物をピックアップしてご紹介します。
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イネ科。高さ1〜2mに達する大型の多年草です。日本全国に分布し、川原や荒れ地に大きな群落を作ります。すこし黄色がかった銀色の穂が風にそよぐさまはたいへん美しく、日本の秋に欠かすことのできない風景といえるでしょう。
美しいだけではありません。ススキの茎は丈夫で、中が空洞のため断熱効果に優れており、古来より茅葺屋根の主な材料として用いられてきました。茅は定期的に葺き換えるので、集落の周りにはススキを刈り取るための「茅場」が必ず設けられました。ススキの草原は日本人の生活と分かちがたく結びついた、まさに原風景なのです。
たいへん丈夫なので少々の日陰でも育ちますが、やはり日当たりのよい場所に植えて、風と光との共演を楽しむのがお薦めです。手を入れないといくらでも大きくなり、周りの植物を圧迫しますので、夏ごろに株もとからばっさりと刈り込むとよいでしょう。縞の斑が入るタカノハススキや細い葉が涼やかなイトススキなど園芸品種も豊富です。
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