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  世界のドア事情シリーズ 南アフリカ編

世界のドア事情シリーズ 南アフリカ編  ヨハネスブルクは、南アフリカの玄関口であり最大の都市。まもなく開催される2010年FIFAワールドカップも、ここで開幕戦と決勝戦が行われます。植民地時代の影響もあり、さまざまな言語、人種が入り混じる国際都市です。


 さて、今回は南アフリカの玄関めぐり。まずは初の黒人大統領として有名なネルソン・マンデラ邸。マンデラさんは今年92歳(1918年生)。大統領になる前に暮らしていた家が、ソウェト(ヨハネスブルクの旧黒人居住区)にあります。現在は「マンデラ・ハウス」として観光スポットになっており、玄関ではマンデラさんの写真が訪れた人を出迎えてくれます。レンガ造りの小さな家は全ての部屋が5畳以下で、当時の質素な生活が見てとれます。


 南アフリカの建物は、宗主国や貿易で関わりのあった国々の影響で、各地にさまざまな様式が残っています。中でも特徴的なのは、オランダ、フランス、インドネシアの様式が混ざり合ったケープ・ダッチ様式。白い壁と曲線のデザインが特徴の、いわゆるコロニアル様式の一種ですが、今でもケープタウン郊外の古いワイナリーなどに多く見られます。  次はヨハネスブルクの家々に目を向けてみましょう。この街では大きさに関係なく、玄関先に犬を置くお宅が多いといいます。これはペットではなく番犬。不審者を見つけたら吠えるように訓練された番犬のレンタルショップがあちこちにあるというのですから面白いですね。


 また家々は、バーグラーバーと呼ばれる防犯用の鉄格子を出入りできそうなところに巡らせているのだそうです。玄関はというと、ドアの内側に蛇腹式のバーグラーバーがあり、それを開け閉めして出入りするのだそうです。 ところで南アフリカへ出かける旅行者のなかには、動物とのふれあいが目的、という方も多いのではないでしょうか? たしかに世界で最も動物の種類と数が多いといわれるクルーガー国立公園をはじめ、いくつもの動物保護地域があり、この国はアフリカ南部の自然への玄関口でもあるのです。


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