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  防犯のポイントシリーズ:玄関や庭に草花を植えると泥棒に狙われにくい?!

防犯のポイントシリーズ:玄関や庭に草花を植えると泥棒に狙われにくい?!  今や防犯もハイテクの時代。先端技術で外敵をシャットアウトしようとさまざまな製品が開発されていますが、今回はちょっと目線を変えて、アナログな防犯策を紹介しましょう。


 昭和のころまではとても一般的だったのは、トゲのある木で垣根を作ること。バラ、ヒイラギ、ミカンの木など、トゲのある木はいわば生きた有刺鉄線。トゲを侵入者が嫌がることももちろんですが、垣根に触れるとガサガサと音がしますから、それも効果があります。なにより防犯に気を使っているという意思表示は、脇の甘そうな家より狙われにくいという心理的効果があるのではないでしょうか。見た目に美しく風情があり、防犯の役目も果たすわけですから一挙両得の策と言えます。


 トゲくらいで防犯の効果なんて、と思われるかもしれませんが、実は玄関先の植栽は、今、見直されつつあります。玄関先に庭木と言わなくてもちょっとした草花でもあれば、近所の人や通りすがりの人が足を止めたり、目を向けたりするものです。何気ない行動ですが、人目を避けたい泥棒や不審者は、いつ誰に見られるか分からないとなると、近寄りにくくなります。これは家を留守にしていても同じ。行き来する人たちが自然と監視の目となってくれるため、想像以上に効果がありそうです。


 加えてそうして植栽があると、普段の水やりなど、お手入れのために玄関先に出る機会が自然と多くなります。そして四季が感じさせてくれる植物を通して、「綺麗ですね」「うちにもこんな花が咲いたんですよ」など、コミュニケーションが自然と豊かになります。そうすると、どんな人が近所にいるのかわかりますし、自分もご近所の方も近隣に関心がわき、互いに見守る目が生まれるのです。


 こうした地域社会ぐるみでの防犯の実例があります。東京都杉並区は路上に花を咲かせて街を美化するボランティア運動「花咲かせ隊」を実施。街に花を増やしたところ、空き巣の被害数が減少する効果が得られたといい、現在も積極的に各家庭の玄関先などに草花を植える活動をしているそうです。


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