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  防犯のポイントシリーズ:春の防犯あれこれ

防犯のポイントシリーズ:春の防犯あれこれ  たとえば都会での一人暮らしを始めるなど、新しい環境で生活を始める方も多い春。今回は防犯の基本について考えてみました。


 空き巣などの侵入原因の第1位は無締りによる、というデータがあります。玄関や裏口、または窓などの施錠をしていないということです。空き巣は、カギを壊すより、開いている家を狙う、ということです。「今どき留守にするのに施錠しないなんて人がいるのかな」、と思われるかもしれませんが、意外なところに心のスキが生じるようです。


 たとえばオートロックのマンション。上層階のお宅など、一階の入口は閉まっているから、という安心感から自室の玄関、また窓など施錠しないで少しの時間部屋を離れてしまうことがあり、実際に被害が起こるというのです。「まさか、ここまで入っては来られないだろう」と思ってしまうのです。


 あまり神経質になってもいけませんが、ゴミ出しや近所への買い物など、短い時間の外出時でも施錠する習慣をつけることが重要です。


 一方でありがちなのが、「あれ、ちゃんとカギ締めたっけ?」と不安になること。そんなときは、窓や部屋の鍵など指差して、「窓の鍵OK!」などと声を出して施錠を確認するといい、という方もいます。ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、あとで不安になるよりいいかもしれません。戸締りをする箇所をまとめたチェックシートを玄関先に置いて、ドアを出る前に確認、という方法もあります。


 さて、ちょっと視点を変えて侵入盗の行動に目を向けてみましょう。侵入盗はかならず下見をします。狙いを付けた家のどこから入るか、時間帯や侵入方法などを入念にチェックするのです。実際に行動に移す際は5分ほどと、極めて短い時間で行うといいます。


 下見で注意すべきはインターホンです。侵入盗は、セールスマンや作業員のふりをしてインターホンを鳴らし、在宅・不在を確認するというのです。不在であればその時間帯居住者がいないと判断するわけです。インターホンが鳴ると、つい居留守を使いたくなることもありますが、不在との情報を与えることになりますし、そのまま侵入を試みる場合もあり、その際は鉢合わせをする危険性もあります。なんらかの方法で在宅を知らせることも必要です。


 最後に、出かける際、鍵と住所がわかるものを一緒の鞄で持ち歩くのはやめましょう。
ひったくりや置き引き、忘れ物で悪意のある人物の手に渡ると、容易に侵入を許すこと
になってしまうからです。


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