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  SF映画をぐっと盛り上げた扉たち

SF映画をぐっと盛り上げた扉たち  今回は扉や玄関が重要な役割を担うSF映画を集めてみました。


■ブレードランナー('82・米)
 代表的なSF映画といえば誰もが名を挙げるこの作品。日本っぽい光景が出てきたり、それまでのSF映画のイメージを覆すあまり未来っぽくない未来が描かれていたり、映画自体にいろんなバージョンがあったりと話題には事欠きません。


 エンディングでハリソン・フォード演じるブレードランナー(レプリカントと呼ばれる人造人間を始末する仕事)のデッカードは、美しいレプリカント、レイチェルに恋をしてしまいます。逃避行を決め、デッカードのアパートの一室を出てゆく二人。すると、戸口の床に小さなユニコーンの折り紙が置いてあるのにデッカードが気づきます。それはデッカードにレプリカントの始末を依頼した刑事のガフが置いていったもの。ユニコーンは、はかなさの象徴。寿命が短いレプリカントを暗示していたのです。ガフは2人がそこにいることを知りながら見逃し、部屋には踏み込まずに玄関先にメッセージだけを残して立ち去ったのです。


■マトリックス('99・米)
 これまで現実だと思っていた世界が仮想であり、真実の世界がほかにあると知らされたネオは、人工知能と戦うためモーフィアスとトリニティに誘われて現実の世界に……。これまでにない映像効果とストーリーで、SF映画のイメージを塗り替えた衝撃的な作品です。


 作中、ネオはオラクルという女性の預言者を訪ねるシーンがあります。オラクルが住むのは壁に落書きがされているような古い雑居ビルの一室。でもドアを開けるとそこは温かい家庭的な雰囲気に包まれた空間。ビル外観とはまったく異質な世界が広がります。ネオは預言者からアドバイスを受けクッキーをもらいます。別れ際預言者は、「ドアの外に出れば気分がよくなる」と告げます。部屋を出てクッキーを食べたネオ。この一件がネオの気持ちを切り替え、その後の活躍につながっていきます。


 まさかあのSF映画で玄関がポイントになっているなんて・・・。
と思ったら、ホラ、もう一度見たくなりませんか?


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